ウェルカム動画参考文献)つながりと死亡リスクと幸せの関係やACRについて(アカプロのみ)

【参考文献①社会的なつながりと死亡リスクの関係】Holt-Lunstad(2010)

<Citation> Holt-Lunstad, J., Smith, T. B., & Layton, B. (2010). Social relationships and mortality risk: A metaanalytic review. PLoS Medicine, 7(7): e1316.

<doi>1.1371/journal.pmed.1316

<所属>

Julianne Holt-Lunstad(Department of Psychology, Brigham Young University, Provo, Utah, US)

Timothy B. Smith (Department of Counseling Psychology, Brigham Young University, Provo, Utah, US)

J. Bradley Layton (Department of Epidemiology, University of North Carolina at Chapel Hill, US)

<原著PDFリンク>https://www.academia.edu/6273543/Social_Relationships_and_Mortality_Risk_A_Meta-analytic_Review

<要約リンク> 全文、図も公開されています。

https://journals.plos.org/plosmedicine/article?id=10.1371/journal.pmed.1000316



【参考文献②つながりとウェルビーイングの関係】Helliwell(2004)

<Citation> Helliwell, J. F., & Putnam R. D. (2004). The Social Context of Wellbeing. The Royal Society, Sep 29; 359(1449): 1435–1446.

<所属>John F. Helliwell (Department of Economics, University of British Columbia, Vancouver, Canada)

Robert D. Putnam (Kennedy School of Government, Harvard University, Cambridge, MA, US)

<原著PDFリンク>

https://econ.arts.ubc.ca/jhelliwell/papers/Helliwell-Putnam-PTRSL2004.pdf

<要約リンク> https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1693420/


<幸せの研究への示唆>(解説 松村 4.2019)

つながりがどのように幸せと関係しているのかがよくわかる研究です。

特に、よいつながりが直接幸福度を高める効果と、よいつながりが免疫力を上げて身体的な健康を高め、それが幸福度を高める間接的な効果が理解できます。

WHOのウェルビーイング(心理的、身体的、社会的な健康)を説明するのによいデータで、サンプル数が多いこと(49ヵ国、10万人以上)が大きな長所です。

使われたデータが大量で、「世界価値調査」(World Values Survery)、「米国ベンチマーク調査」(The US Benchmark Survery)、および同等のカナダの調査を用いました。

「社会的なつながり」と「主観的ウェルビーイング、幸福度」、「健康」の関係を調査しました。

「社会的なつながり」は、社会的資本(Social Capital)とも呼ばれ、家族、住んでいる環境、宗教、およびコミュニティの結びつきの強さによって測定され、これが、身体的健康と主観的幸福の両方に影響していることが既にわかっているが、この研究では、社会資本が、「独立」した様々な形で、主観的ウェルビーイングと強く関連していることを裏付けました。例えば、結婚や家族、友達や隣人とのつながり、職場の結びつき、コミュニティへの関与、信頼性など、全てが独立して幸せに大きな影響を与えていました。そして、身体的な健康を通して、間接的にも、幸せに関連していました。


【参考文献③ ACR 良いニュースへの反応が関係性を強める】Gable et al. (2006)

<Citation> Gable, S. L., Gonzaga, G. C., & Strachman, A. (2006). Will you be there for me when things go right? Supportive responses to positive event disclosures. Journal of Personality and Social Psychology, 91(5), 904-917.

http://dx.doi.org/10.1037/0022-3514.91.5.904

タイトル:物事がうまくいったときそこにいてくれる?良い出来事に対する支持的な反応

<所属>Shelly L. Gable (University of California, Los Angeles}

Gian C. Gonzaga (University of California, Los Angeles)

Eharmony.com Amy Strachman (University of California, Los Angeles)

<原著PDFリンク>http://coachingtowardhappiness.com/pdf/WillYouBeThereForMeWhenThingsGoRight.pdf

<要約リンク>

<幸せの研究への示唆>(解説 松村 4.2019)

この論文は、相手の良いニュースへのこちらの反応が、良い関係性を作ることになることを表しています。Active Constructive Response (ACR)研究第一人者、Sherry Galbeの初期の研究です。幸せに一番大切なものが良いつながりで、それをどう作っていくかの具体的な方法の一つとして紹介できます。グラフは読みにくいですがわかりやすいので、録画の解説や、松村の書いた関連記事をご覧ください。弱点としては、参加者が多いとは言えないこと、パートナーシップのみの研究であることですが、親子、職場、教育現場にも応用できると考えます。


この研究のポイントは、これまでパートナーシップの研究は幅広くされてきましたが、その間でよく行われる、成功や勝利の共有について、心理学研究で注目されることはなく、そこに着目したことです。


方法を簡単に説明すると、79人のカップルが、人間関係の幸福度の調査に答えたあと、最近あったポジティブとネガティブな出来事について順番に話し合い、その様子を録画し、第3者がACRの高さなどを評価しました。そして、出来事について話した側は、どのくらい理解されたと感じたか、気にかけてもらっていると感じたかの質問に答えました。この3つのデータを分析すると、以下のことがわかりました。

ポジティブな出来事に対する反応の方がネガティブな出来事に関する反応よりも、2ヶ月後のパートナー関係の幸福度と離別と密接に関連していて、「ポジティブな感情のシェア」が対人関係リソースの構築に果たす役割に関して考察されています。

キーワードとしてあげられているのは、Social support, close relationships, positive emotions, intimacy, marital satisfaction (ソーシャルサポート、親密な関係、ポジティブ感情、親密性、夫婦関係の満足度)






【参考文献④ 応答性が関係性の満足度を高める】Maisel & Gable (2009)

<Citation>Maisel, N. C. and Gable, S. L.(2009), The Paradox of Received Social Support: The Importance of Responsiveness. Psychological Science, 20:928-932.

(ソーシャルサポートのパラドックス:応答性の重要さ)

https://doi.org/10.1111/j.1467-9280.2009.02388.x

<所属>カリフォリニア大学ロサンジェルス校、カリフォルニア大学サンタバーバラ校

<原著PDFリンク>

https://labs.psych.ucsb.edu/gable/shelly/sites/labs.psych.ucsb.edu.gable.shelly/files/pubs/maisel_gable_2009.pdf

<要約リンク>

https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1111/j.1467-9280.2009.02388.x?journalCode=pssa

<研究への示唆> 松村

利用可能な支援の認識は肯定的な結果に関連付けられていますが、近い他の人から実際の支援を受けることはしばしば否定的な結果に関連付けられています。 実際、「見えない」(サポートを受ける側には認識されていない)サポートは、「見える」サポートよりも優れた結果に関連付けられています。 このパラドックスを調査するために、我々は、それが受領者のニーズに対応しているときには(目に見えるものと見えないものの)受けた支援が有益であると提案した。 67人の同居カップルが毎日の経験調査に参加し、彼らが毎日提供し、受けた支援について報告しました。 結果は、目に見えるものと目に見えないものの両方の支援が有益である(すなわち、悲しみや不安の軽減、そして関係の質の向上と関連している)ことが、支援が即応性のある場合にのみであることを示した。 これらの調査結果は、支援の性質が、いつ支援を受けることが有益になるかの重要な決定要因であることを示唆しています。



【研究者バイオグラフィー シェリーゲーブル】

カリフォルニア大学サンタバーバラ校の研究者で

人のつながりを研究しています。以下のリンクでバイオグラフィーや、現在の研究の分野、論文などが紹介されています。

https://www.psych.ucsb.edu/people/faculty/gable